(Report) Vol.133 パートナーシップ講座〜夫婦の話し合いのはじめかた〜

2020年11月17日、パートナーシップ講座~夫婦の話し合いのはじめかた~が開催されました。

今回の講師を務めるのは、当コミュニティの代表でもある安田菜穂子さんとご主人の哲さん。

「もうすぐ5年になろうとするコミュニティの活動の中で、受講生の皆さんが『自然派育児』を家庭に取り入れたい!と思ったときに、とても大事な土台があることに気が付きました。」と菜穂子さんが切り出すところから、今回の講義が始まりました。


それは『夫婦のパートナーシップ』。

この土台があるかどうかによって、同じ講義を受けても、夫婦で学びを共有して、家庭内で実践・継続できるかどうか?が相当違うことを実感するそうです。

山あり谷あり乗り越えてきて今がある、結婚10年目の安田夫妻。

「具体的な問題があるときだけではなく、何も問題のない平常時から夫婦の話し合いを習慣にすることが、家庭を運営するのに必要不可欠」ということを強く感じる時間となりました。

安田夫妻が10年間かけて獲得してきた、お互いのやりたいことを思いきり応援しあえる関係を作るためのノウハウが詰まった2時間。

主に妻の立場から、どんなふうに夫に働きかけをすれば、二人でより良い夫婦のパートナーシップを目指して関係をアップグレードしていけるのか?

話し合いの準備から、実際の進め方、そして次回の話し合いにつなげる終わり方まで、今すぐに実行できそうなヒントばかりでした!

こんなお話をお聞きしました…

今回のテーマ「夫婦の話し合いのはじめ方」について、こんなことを学びました!

・夫婦の話し合い、何よりもまず話すべき内容とは?

・女性と男性の間にある「夫婦の理想」をめぐる信じがたい差

・話し合いをはじめる前、妻の準備の重要性

・夫婦の【理想と現実】を整理、見える化するための「ワークシート」

・うまくいかないスタートでも、確実に前に進むために必要な「マインドセット8か条」

・話し合いに入れないときの男性の気持ちと対処法

・「合意なき期待」をしないための思考の整理


そんな中、今回の講義で最も盛り上がったのは、「夫婦の話し合い」を持ち掛けられた夫の気持ちをずばり代弁してくださった哲さんからのお話でした。

私たち女性にとってみれば、一緒にいればいるほどよくわからない(!?)夫の気持ち。

よりよい夫婦のパートナーシップを目指して、もっとふたりで話し合いをしたいと思っても、警戒されたり、なんだかんだと逃げられたり、「スタートラインに立つことすら難しい...」というお悩みも。


これに対して哲さんからは、男性が何を警戒してしまうのか、なぜ夫婦で話し合いをすることに価値を見出してくれないのか、多くの男性の思考を代弁して説明してくださいました。

男性ならではのプライドや、仕事で慣れ親しんだ論理的思考の癖について、当事者の視点から理路整然とお話いただき、一同は驚愕、そして大納得!!


あわせて妻である菜穂子さんから、それに対してどのようなステップでアプローチするかのフォローもあり、夫婦の話し合いを習慣にして、より良い家族の未来を創る第一歩に希望が持てる時間となりました。

参加者より嬉しい感想をいただきました!

結婚した当初はあまり感じなかったのですが、子どもが産まれてから、子育てが忙しく、なかなか夫婦関係に目を向けることができていなかったように思い、実際に子どもが産まれる前はなかった夫婦間の悩みなども生まれるようになり、夫婦の話し合いの必要性、重要性を痛感していた時でした。
話し合いをしようと思っては、夫に効果的なアプローチができず、なかなか理想とする形を築くことができずにいたので、このタイミングで聞けて本当に良かったです!
特に何を考えているか、まったくわからない「男」という生き物の生態や思考を、男性である哲さんから聞けたことは、本当に貴重な経験でした!

思っている以上でした・・・男って・・・(笑)

でも端的でストレートな言葉で教えていただいたおかげで、これからは夫の気持ちを踏まえながら、アプローチしていけると思います。

何年かかるかわからないけれど、長い目で、信頼と理想を忘れずにトライしていきたいと思います。

安田夫妻の素敵な関係性の秘密、教えてくださってありがとうございます😊

(H.O様)

我が家も結婚10年、それなりに意思疎通はできていると思っていましたが、講師の安田夫妻の関係がとてもステキでいいなぁ、その秘訣は何だろうと思って受講を決めました。
講義を受けてみて、私が憧れたのは、「なんのための話し合いか」「どんな夫婦になりたいか」を常に更新しながら前を向く夫婦のあり方なのかなと思いました。
自分たちは仲が悪くはありませんが、どんな夫婦になりたいか、どんな未来にワクワクするかなんてあんまり話したことなかったなぁと思います。

そして、「こうありたい」という希望には、必ず具体的な行動が必要なことも…。

意思疎通ができている、ということと、強いパートナーシップで人生をともに生きていけるということとは少し違うのかなと気がつきました。

本当に素敵なきっかけをありがとうございました♥

話し合い重ねられたらまた報告させて下さい😁

(F.M様)

今回の講義で取り上げられたノウハウは、もちろん夫婦関係に何か問題がある差し迫った事態にも即効性がありそうですが、安田夫妻の提案通り「何も問題ない」と思っている夫婦にとっても、大きな気づきのある内容でした。

紙切れ一枚提出すれば夫婦にはなれますが、どうやって心地よい関係をメンテナンスしていくか、その方法は誰も教えてくれません。


家事や子育て、仕事など日常的な営みの中で、いつしか家庭の土台である夫婦お互いの「心地よい」のベクトルが反対を向いてしまったり、変化を恐れる気持ちになっていくことは当然なのかもしれません。

「お互いの理想はどんな姿なのか」「どうなりたいと思っているのか」常日頃から気軽に話し合うことができているだけで、日常の些細な違和感が問題に発展する前に解消できるという安田夫妻の言葉、そしてなにより、それを裏付けるようなお二人の姿に、大きな勇気をもらえる講義となりました!

Writer: Fumiyo Mitsunobu