(Report) Vol.35 発酵食のクッキングレッスン

2017年8月25日、発酵食のクッキングレッスンを開催しました。

今回のクッキングレッスンを担当してくれたのは、フードスペシャリストのAtsuko Sugaさん。

今回のメインは、自分たちで作るザワークラフトです。

ボールには山盛りのキャベツ。

塩でもみこむことでだんだんと、かさが減っていき

ザクザクしたキャベツを素手で混ぜる感覚を楽しみました。

なんだか子どもに戻ったような気持ちで、みんな楽しく笑顔になりながら、無心になって混ぜ混ぜ・・・

あっという間に完成しました。

ザワークラウトには、植物性乳酸菌や食物繊維もたっぷり。

さらに自分たちの常在菌でプクプクと発酵し自分のお腹にも優しく出来上がります♡

その他にも、今回のクッキングレッスンで作ったメニューはこちらです♡

・ザワークラウト

・ザワークラウトのアレンジ料理

・塩麹アレンジ 2種の麹調味料

・フェネルの浅漬け

・塩麹チキンの丸焼き、スープ

・大根キムチ

上記を2時間のデモンストレーションの中で、こんなにも沢山のレシピを取り上げていただき、その場で作った料理をランチで頂きました。

みんな顔がほっこり♡子供たちも、喜んで口に運んでいました。

いつもながらに、敦子さんのクッキングレッスン中も、内容は盛りだくさん。

発酵食についてのお話に始まり、調味料の選び方、発酵がなぜ体にいいのか、食器やキッチンの使い方、環境問題についてなど多岐にわたるお話を盛り込みながらのクッキングレッスン。

料理へのやる気が湧く、不思議なクッキングレッスンです♡

「どれも簡単でこれからどんどん作りたい」

「こんなに気軽に作れるんだと知って目から鱗」

「洗い物を少なくする、オーブンに入れてしまってあとはお任せという家事の手間を省くアイデアに感動」

という感想からもわかるように、気軽にできて日常の生活の中で簡単にできるというのが敦子さんのクッキングレッスンの魅力の一つです。

また、

「お気に入りの食器や保存瓶で毎日の食卓を楽しくしたい」

「便利なことも大事だけれども、環境やこれから先のことを考えて道具を選ぶという視点もとても大事」

「必要以上に消毒・除菌をしなくていいことも、ロジカルに説明してもらえすっきり理解できた」

「同じ味でマンネリ化していたので、アレンジレシピが新鮮だった」

など、毎日の生活に新しい視点をもらえるというのも嬉しいプレゼントです。

発酵食品作りは、生きている菌を育てます。泡が出てきたり匂いが変化したり、質感が変わったり、毎日違う表情を見せてくれる。

植物を育てるみたいに、楽しい気持ちにさせてくれます。

子どもにも食育をするのにも、いいチャンスです。

今回のメンバーの中でも声があがっていたのですが、「発酵食の手作りはハードルが高い・・・」と感じていた方が多いようです。

というのも「どれくらい発酵すれば完成なのか?」「腐っているのか?」が、初心者には見極めにくいから。

今回実習をしてもらう中で、五感をつかって完成品を確認しました。

「発酵のサイン」を目で見て、匂いを確認し、舌で発酵前後の違いを確認出来たことは、これから発酵食生活を実践するスタートとして、とてもありがたい経験です。

実は発酵食の一番すごい点は、自分の手を使って混ぜることで「自分の情報を伝える」ということ。

自分の常在菌で発酵させたザワークラウトやお味噌や醤などの発酵食は、手から作り手の健康状態などの「情報」を伝えるため、作り手にとって一番美味しく、健康を助けるベストな状態を作り出してくれるようです。

発酵食、凄すぎます!!!

市販のものでも、発酵食品の恩恵はありますが、

敦子さんが、自分の素手で混ぜて作る「手作りの発酵食生活」を薦める理由は、そこにあります。

各々のできる範囲で、菌を育てながら発酵生活を実践していけたらいいですね♡

敦子さん、今回も素晴らしい実習をありがとうございました。


Writer:宮城 円香