(Report) Vol.10.5 スーパーマーケット実習(お菓子編)

2016年10月21日、スーパーマーケット実習(お菓子編)をグレートワールドシティのB1のスーパーマーケット、コールドストレージにて開催しました。

講師をしていただいた敦子さんと一緒に、店頭にならぶ市販のお菓子や、手作りおやつに使う材料の選び方を学びました。

「この表示はOK?」「このメーカーはどう?」確認しながら買い方のコツを教えてもらう実践的な講義。

目の前の商品を確認しながらお話を聞く事で、学んだ事が日々のお買い物に活かせるとわかり

「こうやって選べばいいんだ!」と、生活が変化するワクワクを感じる事ができました。

子供向けのお菓子コーナーにて、とある2つお菓子の成分表を見比べてみました。

遺伝子組み換え、酸化しやすい油、ポストハーベスト、グルテンについて・・・それらが全く入っていない市販のお菓子を買うことはなかなか難しかったりするのですが、BETTERな商品はどっちか?優先順位と、子供の月齢に応じた発達別の好みを交えて、お伝えくださいました。

例えば・・・

・ポテト・コーンスターチはほぼ遺伝子組み換えを疑ったほうがいい

・どんな油を使っているのか、酸化しやすい植物油は特に注意したほうがいい(油を使っていないお菓子がbetter)

・取り入れたくない食材が入っている場合、何番目に記載されている材料なのか(含有量の多さに注意)

・成分のパーセンテージに注目すること(砂糖の含有量だけではなく、体の中で糖質に変換される成分の割合も加味すると、95%が糖分という商品もありました。つまり血糖値が急激に上下することで子供の情緒が不安定になりやすいお菓子ということです)

・精製されているものより、精製されていないものを選ぶ

(砂糖・小麦粉・お米も精製されていない複雑な構造のものを選ぶことで、糖分が吸収されるスピードを抑え、血糖値の上昇をゆるやかにすることができます)

・香料に注意(子供が強い匂いに慣れると、自然な匂いがわからなくなり、それ以外は食べなくなることも)

・硬いおやつを選べば、食べ過ぎを防止することができる

など、興味深い内容ばかりでした。

そして手作りおやつの、材料の選び方について。

例えば粉ものについて・・・

米粉でつくったグルテンフリーのおやつは、

・まとまらない、ポロポロこぼれてしまう

・小麦粉のようにふんわりしない、固くしあがる

など、色々な悩みがでてきます。

それらの悩みは、そば粉・卵によって解決するそうです。

(敦子さんが研究した最適な配合の割合については、クッキングレッスンの中でお伝えしています)

市販で購入する小麦粉でおすすめの、グルテンの含有が少ない古代小麦についてや、グルテンフリーとして売られている粉の、成分が決して安全かはわからないという点についても確認できました。

そのほかにも、卵・牛乳・ココナッツオイル、蜂蜜、メープルシロップ、ココナッツミルク、水の選び方について・・・

・食品の飽和度(酸化しやすいかどうか)

・食品別、気をつけたい容器について

・オーガニックだとしても避けたい産地(大気汚染や土壌汚染)

・どんな方法で作られているのか?(例えばココナッツオイルだと、コールドプレスなのか遠心分離なのかで、同じメーカーでも値段がちがいました)

・人工的に栄養を添加していたり、大きくする加工には要注意

などなど、ここでは伝えきれないほど、ものすごい情報量でした。

プラスチックと環境ホルモンの関係性や、なぜ日本人に草食系男子が多いのか?まで、スーパーマーケットらしからぬ、壮大な話題も飛び交いました。

「あそこの棚にある、あの商品を買えばいい」と、すぐ実行できるのが、この実習の良いところです。

皆さんの聴く姿勢も、真剣そのもの。

子供の健康を願うお母さんたちのの思いが伝わってきました。

忙しいお母さんだからこそ、選ぶのに時間をかけられない時もあるけれど、一度コツがわかってしまえば、買い物に時間はかからなくなります。

敦子さんといくスーパーマーケットは、普段とは違った景色に見えました。

知ることで選択が変わり、家族の健康を守ることができる。

大切な知識をシェアしてくださった敦子さん。

今回も素晴らしい講義をありがとうございました。


(Writer : Naoko Yasuda)