(Report) Vol.37 日々の生活からできる国際協力〜2年間のボランティアの経験から〜

2017年9月11日にバングラデシュ青年海外協力隊出身のAyako Kokubunさん・Kana Akiyamaさんによる、

「日々の生活からできる国際協力〜2年間のボランティアの経験から〜」というタイトルにてシェアリングが開催されました。


彩子さん・佳那さんは、美しいサリーとサロワカという民族衣裳姿で登場!

そして軽快なベンガル語での挨拶を披露。

「ভাল আেছন?」(やぁ元気?)

「তুমি খেয়েছ?」(もう食事はしたの?)

などと、日常の挨拶にも文化が現れていて、ほのぼのしていて

バングラデシュの人々が一気に身近に感じられ、引き込まれていきました。

(朝ごはん食べた?と聞くのが習慣だそうです。笑)


今回のポイントは

「私たちの日々の行動が世界平和に繋がる」というもの。

一般的に【国際協力】というと、どんなものを想像しますか?

・国際支援(ODA事業・NGO/NPO活動など)

・様々なボランティア活動

・社会貢献(フェアトレード・エシカルファッションなど)

を想像する方が多いと思います。

「自分にはなかなかできない」と思う方もいるかもしれません。

しかし今回、彩子さん・佳那さんはその枠組みを広げ

【国際協力】しいては【世界平和】の為に

「私たちは日々どんなことができるか?」についても伝えてくれました。

例えば、

・楽しく自然派育児

・気持ちの良い挨拶

・近所の方との交流

・道徳観念を持つ

などなど。

自分がハッピーな気持ちでいる事で、家族や周りの人々にもハッピーが伝染して、ゆくゆくは世界平和にまで繋がる!!という事なのです。

こうした「草の根活動」こそ、私たちに出来る世界への貢献なのだといいます。

また参加者を3チームに分けて「貿易ゲーム」を体験しました。

(青年海外協力隊での研修で実際やった、国際協力を肌で理解できるゲームです)

3チームに分かれたのは、実は3ヶ国という設定です。

資源があり富もある、日本。

資源はあるが富はない、タイ。

資源も富もない、バングラデシュ。

各国ごとに、用意された道具や資源は国ごとに違います。

各チームに用意された道具や資源を使い、富を築いていきます。

そこからは、「世界のお金や資源の流れ」や、「世界から見た国ごとの評価・価値などが存在する事」を学びとれるのです。

そして世界の知らない誰かが、自分の暮らしを支えてくれている事も体感できました。

そして、彩子さん・佳那さんの2年間の国際支援活動のお話や写真から、

「生きるバングラデシュ」に触れました。

のどかな田園風景、人々の生活の場、子供達の笑顔、親が子を思う気持ち、涙。

そのどれもが私たちの身近にあるものでした。

国の文化や物理的な豊かさの違いはありますが、

それぞれが世界の一員として出来る事をする大切さを再確認できました。


参加した皆さんからも

「国際協力へ関心を持ち続けたい」

「子供と一緒に、他の国について話したい」

「知った人から行動する輪を広げたい」

「自分がいる場所も世界の一部」

「自分が日本人代表として見られている感覚で日々過ごしたい」

などと、世界平和への第一歩となる言葉を沢山いただきました。

何より、国際協力の経験を通じて彩子さん佳那さんが、母として人として輝いている事が、世界と繋がる素晴らしさを物語っています。

そして【国際協力】というものは、自分と遠いものではなく

今すぐに、そして自分次第で、始められるという事。

そして、お金がなくても不便でも、幸せ。

そんなことを教えていただいた大切な時間となりました。

彩子さん・佳那さん、素晴らしい気づきと実りある時間をありがとうございました。


Writer :秋田 みな子さん