(Report) Vol.50 主導権を持って子どもを導く(子どもと心が通じ合うコミュニケーション②)

2018年3月11日、Yukako Kawaguchiさんによる

「子どもと心が通じ合うコミュニケーション」の第2回目「主導権を持って子どもを導く」が開催されました。


「子どもが言うことを聞かなくて困っている」

「全て自分でやりたがり、手伝うと怒るので、何をするにも時間がかかってしまう…」

そんな悩みを抱えるお母さん、多いのではないでしょうか?

「なぜ、親の言うことやルールを守ってくれないの?」とつい叱ってしまった経験はありませんか?


辞書によると「叱る」とは、“目下の者”の言動のよくない点などを指摘して、強くとがめること。

私たち親がすべきことは、はたして「叱る」ことなのでしょうか?

子どもは、ほぼ全てのことを「自分でできる!やりたい!決めたい!」と思っていて、生まれた瞬間からすでに、自分の人生を自分自身の判断で歩もうとしているのだそうです。

ルールを子どもに提示し、ゴールへ導いていく。

その過程をより効果的な方法でできたら、「叱る」ということをしなくとも、親子でより楽しい時間を過ごせそうですね!


今回の講義で由佳子さんから受け取った多くのヒントから、親である私たち一人一人が、子どもをどのように導いていきたいかを考えることで、子どもに対して、ブレないコミュニケーションができる親へと成長するきっかけになる、そんな講義となりました。

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リーダー型?それとも、マネージャー型?

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「リーダー」と「マネージャー」という言葉があります。

親として、どちらの存在でありたいですか?

子どもにすべての過程を示して、親が手取り足取り管理するように導くべきか。

それとも、子ども自身の力でゴールへと進めるように導くべきか。

私たち親が、子どもは自分で何でもやりたいと思っているのだと認識し、二つの言葉の違いを理解することで、子どもの導き方のイメージを明確に描くことができました。

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「境界線」を考える

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将来子どもが社会で困らないために、親として子どもをしっかり育てなくては!と考え過ぎてしまうことで、子どもにやって欲しくない行動にばかり、目が向きがちではないでしょうか?

「あれもだめ、これもだめ」と、子どもを制限すると、もっと親を困らせる行動を取るかもしれません。

そのような状況を乗り越えるために、私たち親ができることとはなにか?

そのヒントは「境界線」というキーワードにありました。

由佳子さんの言う「境界線」を子どもに提示し、学んだ方法を実践すると、こんなメリットがあります。

・一人の立派な人間として、子どもと対等に接することができる

・子どもの新たな一面を発見できる

・ルールを破りそうな状況になっても、子ども自身で軌道修正できるように導ける

・なにより、楽しい時間を親子で共有できる!

今日の学びを早く毎日の子育てで実践してみたい!とワクワクすると同時に、今までは私たち親が、いつのまにか子どものやる気や行動を邪魔してしまっていたのかもしれない、と気付かされた瞬間でもありました。

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父親と母親のチームワーク

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もし自分が仕事をしていて、上司が二人いるとします。

その2人が全く違う方向性を示したら、混乱してしまいませんか?

それと同じで、できれば同じような価値観や方向性である父親と母親についていきたいと、きっと子どもは思うでしょう。

子育てに対するお互いの考えや役割などを夫婦で話し合うこと、その上で夫婦のチームワークを高めていくことが重要であると学びました。

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叱らなくとも、子どもを導いていきたい

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参加者それぞれの悩みをシェアし、解決しながら進む由佳子さんのお話には「そうすれば叱らずに導けるんだ!」と、目から鱗のアドバイスばかり。

第1回目からの参加者からは「学びを実践したら、気持ちが楽になった。子育てをする毎日の中で、苦痛だと感じていたことに対しても、夫婦で笑い合えるようになった」と、嬉しい言葉も聞かれました。

今回の講義の学びを実践することで、今後どのような変化を感じられるのでしょうか?

とても楽しみですね^^

Writer : Mari Kamakura

Mothers' Earth Community 運営責任者 : 安田 菜穂子