2018年4月8日、Yukako Kawaguchiさんによる
「子どもと心が通じ合うコミュニケーション」の第3回目「子どもの考えを理解する」が開催されました。
生まれた瞬間から始まる親子のコミュニケーション。
子どもの良き理解者でいたい。
そう思う方も多いのではと思います。
でも、理解してあげられず、困り果てることはありませんか?
たとえ子どもの気持ちを理解できたとしても、子どもの要求に応えられない場面もあると思います。
応えてあげることだけが優しさではないと分かっていながらも、そのことを子どもに上手く伝えられず、子どもが怒ってしまうことはありませんか?
由佳子さんの講義には、そんな状況を上手く乗り越えられるコミュニケーションのヒントがたくさん詰まっていました。
また、子育てに疲れ、本意ではないのに怒ってしまった…
そんな時、あなたは、自分をダメな親だと責めていませんか?
自己嫌悪に陥ってしまうのではなく、親自身が自分と向き合える魔法のような方法があったのです。
今回、由佳子さんの言葉を通して、多くのことに気づき、親として悩んでいた心が癒されながら、子どもの気持ちを理解するとはどういうことか、参加者全員で意見を交わしながら学ぶことができました。
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子どもの「ありのまま」を認める
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私たち大人はどんな時に「自分の気持ちを理解してもらえた」と感じるでしょうか?
参加者は
「共感してもらえたとき」
「〇〇なんだね、と自分の気持ちを言葉にしてもらえたとき」
と答えます。
由佳子さんは「それは、子どもも同じです」と話され、分かっているようで分かっていなかったことに一同ハッとします。
子どもとのコミュニケーションの中であっても、まずは子どもの気持ちに寄り添い、共感することが大切なのです。
また、子どもの取った行動や気持ちを認めることと、大目に見ることとは違うと由佳子さんは言います。
例えば、子どもがおもちゃを欲しがる時、もし親が「買わない」という選択をしたとしても、子どもへのアプローチ次第では「子どもの気持ちを認める」ということを可能にすることができます。
子どもの思い通りにしてあげることが、子どもの「ありのまま」を認めることではありません。
いかにコミュニケーションを円滑にし、子どもも自分自身が理解されたと感じるものにするか、その秘訣を聞いた参加者は、目からウロコでした。
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「自分は理解されている」と子どもが思えるためには
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子どもに理解を示すときの大切なポイントを、由佳子さんはいくつか教えてくださいました。
子どもの目線に立つこと、子どもの気持ちを代弁することなど、日頃から心がけている方も多いかと思いますが、その実践の仕方には注意すべきポイントがあります。
そのポイントを間違えてしまうと、ついつい責めて、なぜそんなことをしたのかを聞き出そうとしたり、本当は怒っていない子どもに対して「怒っているのはなぜ?」と子どもの気持ちを決めつけて問いただしたりしてしまいがちです。
そうならないための言葉の選び方を具体的に教えていただき、参加者は全員納得の様子でした!
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親自身も「ありのまま」の自分を認めよう
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「子どもにイライラして怒ってしまうことがあってもいい」と由佳子さんは言います。
それは、親と子どもがどうあるのが一番過ごしやすいのか、私たち親はその時々でベストな答えを選び取っているからなのです。
怒ってしまったとしても、それがその時の自分にできるベストだったのだと考えるだけで、少し肩の荷が下りた気がしませんか?
そして、子どもとずっと一緒にいて、息がつまりそうになった時は、それが自分の限界だと素直に認めてから、子どもに対してとった行為について、その理由を自分自身に問いかけてみてほしいと、由佳子さんは話します。
その答えがどんな理由であっても、答えを出した自分を受け入れること。
まさにそれは、私たち親が子どもの気持ちを認めるのと同じく、親自身が「ありのままの自分」を認めることに繋がるのです。
講義中、子どもたちがおもちゃの取り合いをする場面がありました。
そんな場面においても、由佳子さんの、子どもたちへの優しく的確な接し方を垣間見ることができました。
由佳子さんの講義では、講義中に起こる子どもたちのアクシデントも話題に取り上げながら、本やネットからなどでは知ることができないものを、肌で感じ取るように学べます。
そのうえ、参加者が日々子育てに困っていることも話に織り交ぜながら、また質問もたくさん飛び交いながら、和やかに講義が進み、親子ともども、とても学びの多い、そして楽しい2時間となりました。
由佳子さん、ありがとうございました!
Writer : 金谷 亜衣
Mothers’ Earth Community 代表:安田 菜穂子
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