2018年6月7日、渡邊 香織さんと金谷 亜衣さんによる 「薬と病院・自然療法とのお付き合い〜子どもの身体の話〜」というタイトルにて、シェアリングが行われました。
香織さんは救急外来の看護師、亜衣さんは総合病院の産婦人科で助産師という経歴を持ちながら、自然派育児を実践しているお母さんです。
あなたには「お医者さんはこう言っているけれど、薬は飲ませたくない」と、モヤモヤした経験はありますか?
西洋医学の視点も持ちながら自然療法も使いこなす母二人からのシェアリングは、異なる二つの視点を上手く繋げてくれるものでした。
どちらが正しいという話ではなく、お母さんが幸せになれるやり方で子どもの身体の変化と向き合うことが原点なのだと確信する今回のシェアリング。
参加者からも体験・経験談のシェアが沢山あり、とても素晴らしい時間となりました。
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ピンチの時にやってきた学びのチャンス!
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亜衣さんが自然療法に出会ったのは、第一子との生活の最中。
初めて経験することだらけで心配の尽きない毎日だったそうです。
そんな時、自然派育児を実践するある先生との出会いで、こんな考えを知ったそうです。
「人間の身体は間違えないし、子どもなんてそれだけで完璧なんだ」
この考えを知って、【子どもの本来持っている力】や【母親としての感覚】を大切にしようと思ったことで、育児がとても楽になったそうです。
子どもの事を一番理解しているお母さんの出す答えは、いつでも最善のもの。
そして一番大切なのは自分自身の幸せで、それが子どもの幸せに繋がっていくのだと力説する亜衣さん。
まさにその通りだなと深く頷く自分がいました。
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お子さんの1日のおしっこの量、知っていますか?
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「自分のお子さんが1日にどのくらいの量のおしっこをしていて、呼吸数、心拍数、それが正常であるか知っている人はいますか?」
と香織さんの問いかけに、一同ドキッとしました。
・呼吸パターンの観察法
・発熱時の家での対処法
・脱水状態であるかチェックする方法
などを、例を交えながら細かく教えてくれる香織さん。
子どもが病気の時、どうしてあげたらいい?という話題の中では、「寒い?暑い?」「どうしたの?」というお母さんから子どもへの優しい声かけを!とアドバイス。
そうすることで、今どうして欲しいかを子どもが教えてくれると言います。
そしてお味噌汁のうわづみを飲ませる、キャベツ湿布などなど、自然派の対処法の紹介も。
専門家でもあり母でもある二人のアプローチを聴き、参加者の心は温まるばかりでした。
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『お母さんとしての直感』を研ぎ澄ます方法
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「よく子どもを見ること、それは西洋医学と自然療法、共通の原点」
との言葉に、異なる二つの考えをどう取り入れるか大きなヒントを得ました。
元気な時の子どもの様子を観察することで、少しの変化に気づけるお母さんの直感が確かなものになってゆきます。
・子どもが病気になった時、母として自分なりの選択をして欲しい
・大事なのは過去の選択を振り返って後悔することではなく、これからのことを考えるということ
と亜衣さんは力強く教えてくれます。
「看護の看は手と目という漢字から成り立っている」という香織さんからの言葉に、ただただ震えるような感動を覚えました。
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お母さんはいつも子どものスペシャリスト
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西洋医学では解明しきれないことの多い神秘的な世界の産婦人科で多くの出産に立ち会った亜衣さんと、救急外来という命を守る最前線で西洋医学どっぷりの世界だったからこそ自然派の優しいアプローチに惹かれた香織さん。
2人の絶妙なコンビでのシェアリングでした。
知ることの怖さよりも知らないことの怖さを思うからこそ、これからもっと学んで、我が子を観察することで「お母さんとしての直感」を磨き、自分の選択を信じていきたいと思いました。
亜衣さん、香織さん、そして参加者の皆様、笑いあり涙ありの素晴らしいシェアリングの時間を本当にありがとうございました!
Writer : Akiko Okuno
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