2018年6月10日、Yukako Kawaguchiさんによる「子どもと心が通じ合うコミュニケーション」の第5回目「自分で考える力を身につける」が開催されました。
まず一つ質問をさせてください。
《子どもは何歳から、自分で考えて行動できると思いますか?》
言葉を話すようになってからでしょうか?
それとも生まれた瞬間からでしょうか?
実はお母さんのお腹の中にいるときからでしょうか?
では、もう一つ質問をします。
《今、あなたは何を考えていますか?》
今日の夕飯は、何にしようか?
いたずらしてる子どもに、なんて伝えたらやめてくれるだろうか?
大人である私たちは常に考えています。
起きてから眠るまで、考え続けていることの方が多いと思います。
考える力とは、生きていく力なのかもしれません。
その考える力を子どものときから身につけることが出来たなら、もしかしたら生きる力も同時に養えるのではないでしょうか。
そんな考える力を育てるヒントを、今回の講義で由佳子さんから教えていただきました。
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「ダメ!」はダメ!?
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「ダメ!!!」
この言葉。皆さんは子どもに言ったことはありますか?
むしろ、言わずに過ごせる日の方が少ないという人も多いのではないでしょうか。
しかし、この言葉。
【何がダメなのか本質】は、子どもに伝わっているのでしょうか。
由佳子さんは、「ダメ!」と言っても、子どもは何がダメだったのか理解することは難しいと言います。
そして、頭ごなしにダメと言ってしまうと、何がダメだったのかを考える機会すら与えることが出来ないのです。
ではどうしたらいいのか。
そこを、みなさんの体験談をシェアしながら、丁寧に教えて頂きました。
子どもに自分で考えさせ、選択させることで、物事の本質を理解し、次の行動につながる。
そこには、子どもを否定する言葉は全く必要ないのです。
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あなたは解説者?実況中継者?
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解説者と実況中継者との違い。
それは感情が入るか、事実を伝えているのかの違いです。
子育ての場面で、私たちは解説者になりがちだと由佳子さんは教えてくれました。
子どもに考える力をつけさせるには、感情のたっぷり入った解説よりも、ありのままの事実を伝え、自分が置かれている状況を把握させることが近道なのだそうです。
例え、それで物事が親の望む形に収束しなくとも、子どもが諦めたとしても、それは子どもが諦めることを選択できたとすればいいのです。
子育てには正解がないからこそ、正解を求めたくなると、由佳子さんは言います。
すぐに結果を求めたくなりますが、子どもは子どもなりに、毎日一生懸命考えて過ごしています。
実は私たち大人も、毎日誰かに助けられながら生きています。
そして、失敗もします。
子どもも同じです。
一度にすべての事が出来るようになるわけではありません。
毎日何度も同じことを繰り返しながら、学び考え成長していきます。
今子どもが出来ていることは何か。
子どもの立場で子どもの気持ちになり、一緒に考える。
それが、子どもの考える力を育てる第一歩なのだと、今回の講義を聞き、学ぶことができました。
由佳子さん、ありがとうございました。
次回も楽しみにしています。
Writer : 渡邊香織
Mothers’ Earth Community 代表:安田 菜穂子
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