(Report) Vol.64 聞きたい!知りたい!話したい!家族とのコミュニケーション〜自然派育児を家庭に取り入れる時の工夫と悩み〜

2018年7月17日、初の試みとなる、講師不在でのシェアリング「聞きたい!知りたい!話したい!家族とのコミュニケーション〜自然派育児を家庭に取り入れる時の工夫と悩み〜」を開催しました。


自然派育児の魅力を感じ、学んでみるも、家庭で取り入れると、批判されることもしばしばというのが現状ではないでしょうか?

今回は特に、旦那さんの理解と協力を導くコミュニケーション方法について、みんなでとことんシェア!

更に、ライフデザインコーチとしてご活躍されている小野 麻紀子さんにスペシャルサポーターとしてご参加頂き、たくさんのアドバイスを頂きました。

各家庭の様子を聞くことで、自然派という観点のみならず、夫婦のコミュニケーションと自分自身を見直す、たくさんの気づきを得ました。


================

自然派でいるって、大変?

================

自然派といっても、参加者の各家庭で取り入れていることや知識のレベルは様々。

食、生活、お手当、その他…と取り組んでいることについて話し合いを進めると、行き着いた先は「夫の理解を得るのは難しい時が多いよね。」という本音。

みんな家族の健康を思って、長生きしたくて、メスの勘だ!と信じて勉強を続けているのに、どうして伝わらないんだろう?という壁にぶつかっている様子がうかがえました。

================

夫の爆弾発言の数々!そこから見えてきたもの

================

実際に旦那さんの反応を聞いてみると

・「(牛乳は)給食に出てたし、飲んだら背が伸びた」 

・「(プラスチック容器について)便利だから」

・「(泡立ち・香りがなく)洗った気がしない」

など、ネガティブな発言の数々。

それでも自然派を続けたい!

そこには日頃抱えているイライラが表れていました。

色々伝えてみても話が通じている手応えがなく、思い通りにいかない時は自分の柔軟性不足かと考える方も。

でも、この苦悩は「受け入れてほしいのに…」という想いがあってのこと。

こうして、自分の強い想いと対照的な旦那さんの反応とを次々に挙げていくうちに、参加者には笑みが…!

誰にでも話せるわけではない自然派ならではの悩みが共有できたからでしょうか。

そして、シェアリングの中で飛び交う会話から、いつもと違う視点で、旦那さんがどんな気持ちでいるかを感じ取れたからなのかもしれません。

================

男性への上手な伝え方

================

夫が理解を示してくれない時、どんな声かけをしているかという話になり、いいアイデアが飛び出してきます。

・目先のメリットがあると男性には伝わりやすい 

・大枠の話が好きだ(経済や環境など)

・共感してほしい!と前置きをしてから話す 

などなど。

そして何より、「自分が楽しそうである」ことが一番の説得要素であるという意見で一致しました。

自分が自然派であることを楽しみ、実践していれば、旦那さんも少なからず興味を持ってくれるはずです。

================

自分の感情に寄り添って見えてくるもの

================

自然派を無理やり相手に押し付けて、それで自分自身がイライラしてばかりになるのは、自分にとっても相手にとっても良いことはありません。

麻紀子さんはそんな時こそ、「自分で自分に寄り添って、自分が自分の一番の理解者になること」、そして「自分の感情を受け止めて、勇気を出して伝えることが大切」と話してくれました。

自分の心を満たして、自分が楽しんで自然派を続けていくことが何より大切なのだと全員が認識した瞬間でした。

今回のシェアリングでは相手への伝え方もさながら、自分がどうありたいのか見つめ直すいい機会になったように感じます。

自分が疲れてしまわないように、楽しみながら、家族を想いながら、これからも自然派を続けていこうと思いました。

参加された皆様、素敵なシェアリングの時間をありがとうございました。

Writer: Akiko Okuno

Mothers' Earth Community代表:安田 菜穂子