2019年11月21日、光信芙美代さんによる「シンプルな味付けで毎日の食卓を楽に美味しく♡~調味料とこうじ、基本のき~」が開催されました。
「毎日簡単で時間もかけずに、美味しい野菜料理を食べたい!」
「夫や子どもにも美味しい!とたくさん食べてもらいたい」
そんな願いを叶えるのが、今回の講師である光信芙美代さん。
愛称"まるちゃん"として親しまれている彼女の料理はとにかくシンプル。
野菜本来の持つ味をいかに引き出し、なるべく手をかけない、味を足さない、【引き算調理の名人】で、キッチンで日々頭を悩ませるお母さん達の、強力な助っ人です。
2019年7月に即満席・大盛況となった第1回目のシェアリングでは、「素材の選び方」「茹でる・蒸すの簡単調理」についてお話しいただきました。
今回はそのお話をベースに、野菜そのものが持つ味を活かした味の組み立て方を知り、いつも家にある調味料を使って美味しい料理をつくる方法を教えてもらいました!
こんなお話をお聞きしました…
・これを押さえると一味違う!家庭料理で重要な味の要素って?
・調味料は引き立て役、野菜の甘み・うまみを活かしてシンプル調味!
・万能調味料、塩麹・醤油麹でラインナップを増やそう
・さっぱり食べられる!深みが増す色々なお酢の特徴
・子どもの食いつきが良すぎる!意外なコンビ、白菜と○○の煮物
・こんな発想なかった!果物を使って砂糖いらず、常備しておきたい紅白なます
・素材や気分によって調味料を足し引き、無限に広がる味の世界
・カボチャだけでこのバリエーション!男子も満足の野菜おかずの作り方
・魚介出汁なしでこの旨味!○○を鍋底に入れて野菜の旨味を引き出す
・知ってる?日本人が命がけで繋いできた醤油の歴史
・子どもに伝えたい母の味!発酵調味料のチカラを借りて美味しさを倍増させるには
実演と試食がふんだんに盛り込まれ、五感を使って学べた本講義はとてもワクワクして、すぐにでもキッチンに立ちたくなるような時間でした!
そして、講義後には希望者を対象に、まるちゃん主導のもと、実際に塩麹もしくは醤油麹を仕込みました。
それぞれ仕込んだ麹が熟成されてキッチンで活躍する日を楽しみに、どの参加者も愛おしそうにその瓶を持ち帰る姿が印象的でした。
参加者より嬉しい感想をいただきました!
今日の最大の学びは「舌で感じること」。
まるちゃんが、かぼちゃや青菜に数種類の味付けをして味見する姿はまさにソムリエのようでした。
まるちゃんの味付けや今日はじめてそのまま食べた麹の優しい甘味を忘れずに、今後は自分の舌で感じることをもっと意識してみようと思いました。
今まで料理の基礎を学んだことがなかった私は、インターネットのレシピに頼ったり自己流でちゃちゃっと味付けをしていましたが、今日学んだ調味料の方程式を使うと味付けにバリエーションが広がって、どの野菜も美味しく味付けできそうな自信がつきました!
醤油、麹、味噌など毎日使っている調味料ですが、どんな素材や環境で作られてこの味が出来上がっているのかを想像したことがありませんでした。(!)
また、シェアリング最後に自分で仕込んだ醤油麹の瓶を見て早くも愛着が湧いています。
手作り調味料は、自分で納得した素材を厳選できて安心なので今後もラインナップを増やしていきたいなと思いました♡
(M.Yさま)
どの切り口からも楽しいお話の連続だったのですが、私が一番心に残ったことは、野菜にしろ調味料にしろ、私たちの手元に届くまでにたくさんの通過点があるということでした。
どこで作られているのか、誰が作っているのか、作られている環境、発酵の種類の違い、等など。
知って選ぶことが、私たち自身の命を支えることに繋がるのだと改めて思いました。
また、お醤油ひとつにしても、大豆を作る人がいて、菌を保持する人、麹を作る人、お醤油を作る人がいて、運んでくれる人、取扱う小売業の人がいて初めて完成品を買えるという今の環境は当たり前ではなく、とてもありがたいことだなと感じました。
ここから3ヶ月、じっくりじっくり、醤油麹の完成を楽しみに待ちたいと思います。
(T.Iさま)
淡々と慎ましく、余計なことはしないまるちゃんのお料理は、ただの献立のススメではなく、まるちゃんの生き方そのもののように見受けられました。
地に足のついた暮らしと本当の贅沢がつり合い、優しく温かいお料理が軸にある家庭の平和をお裾分けしてもらいました。
きほんの調味料が本物であること、信頼できるものであることは、家庭料理の最善の道ですね。
講義途中からマーケットに行きたい!お台所に立ちたい欲があふれてきて、早速あの日ローカルかぼちゃを買って帰り、夕飯のおかずにしました。お料理って、あ~楽しい!と改めて思える時間でした。
(Y.Mさま)
まるちゃんは、【キッチンから世界平和】という想いを持って日々料理をされているそうです。
ただ毎日、作業のように食べるものをつくるのではなく、野菜や調味料、それらをつくって食卓まで繋いでくれた人・歴史に想いを馳せ、それぞれの素材を大切にして活かすこと。
そして、自分の五感でその味を味わい、次の世代へ受け継いでいくこと。
まるちゃんの教えは、単に美味しい料理をつくる、ということだけにとどまらず、愛おしい日々の暮らしを丁寧に紡いでいくヒントが詰まっていました。
母として、更には日本人としての誇りを呼び起こす、そんな幸せな学びのひとときとなりました!
第3回は、これまでの学びの集大成となる「重ね煮レッスン」が予定されています。
まるちゃんから、どんなことを学べるのか今から楽しみで仕方ありません。
Writer:Kaoru Yonekura
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