(Report) Vol.80 家庭でできるお手当と体の仕組み

2019年2月19日、Mothers’ Earth Community代表の安田菜穂子さんによる「家庭でできるお手当と体の仕組み」が開催されました。

「子どもが病気になった時、親が頑張ろうと思わなくて大丈夫です」

「人の体は本当に完璧にできています」

「親がすべきことは、症状を抑えず、出し切るサポートをするだけ!」

講義は、菜穂子さんのこんな驚きの言葉から始まりました。


病気で苦しむ子どもを目の前に「どうしよう」と戸惑うのは当然のこと。

しかし菜穂子さんは、高熱が出ると「菌を出そうと自分で頑張っている、いい感じ!このまま出し切って!!」という気持ちになり、慌てなくなったと言います。

今回の講義伝えてくれたことは、病気になった時、身体の中で起こっていることや、どのタイミングで病院や薬の助けを借りればいいのかについて。

菜穂子さんの手書きのイラストや、カード、実際に使っているお手当グッズを使って、わかりやすく説明してくれました。

今まで、薬は使いたくないけれど熱を出して苦しむ子供を目の前に「病院に行く?薬をつかう?」ということを、どのタイミングで判断すればいいか、迷って不安になっていたという参加者も、今回判断軸と対処法を知れたおかげで、「これからは自信を持って病気と向き合える!」と晴れ晴れとした表情をみせていました。

こんなお話をお聞きしました…

今回のテーマ「家庭でできるお手当と体の仕組み」について、こんなことを学びました!


・「熱、咳、鼻水、下痢、嘔吐」の症状が教えてくれる身体の中で起こっていることは?

・熱は何度まで見守る?その時身体の中では何をしてくれている?

・抗生剤や解熱剤は体にどんなことをしているの?

・ウィルス性、細菌性の風邪の大きな違いとは?それぞれの対応法は?

・薬を飲む、病院に行く時の判断基準は何?

・熱を出して頑張っている体をサポートするために、私たちができることとは?

・免疫が落ちるとはどういうこと?体の中でどんなことが起きている?

・子どものちょっとした不調を見逃さない毎日のチェックポイント

・家庭でできるお手当とは?

・自然療法のツールってどんなもの?

・実際に菜穂子さんが自分の子どもが風邪にかかった時どのような看病をしたか?

・子どもに免疫や熱の仕組みをわかりやすく伝えるには?

例えば、ウィルス性の風邪と細菌性の風邪とでは、熱の出方や対処法が全く違います。

原因が分かると、抗生物質や解熱剤を本当に使うべきなのかがわかり、不要な薬の使用を避けられます。

もし薬を使ったとしたら、身体の中で何が起こっているか考えたことはありますか?

症状に蓋をして一瞬は魔法のように落ち着いたように感じます。

しかしそれと引き換えに、体の中で必要があって出している症状を押さえ込んだ結果、毒素を出し切ることはできません。

薬を簡単に使いすぎることが、逆に風邪を引きやすい免疫力の低い体を作り出しているかもしれないのです。

薬は本当に必要なときにちゃんと効かせるために、簡単に取るものではありません。

風邪を引くことは、自分の免疫辞典を厚くする作業!ネガティブに捉える必要はありません。

薬を飲ませるタイミングを見極められるようになれば、必要以上に恐れる必要はないのです。

軸を持っていれば、病院に行ったとしても薬が本当に必要か確認することもできますし、お医者さんに症状を見てもらって安心する事もできます。


さらには、薬を使わない家庭でのお手当について、実物を見せてもらいながら、作り方や使い方を伝えてくれました。

大根はちみつ、キャベツ湿布、梅醤番茶、枕元へ玉ねぎなどの一般のご家庭にあるものから、ホメオパシー、バッチフラワーなどの自然療法と言われるツールまで、体の自然治癒力を高める手段がたくさんあることを知り、参加者の目は輝きました。

参加者より嬉しい感想をいただきました!

タイムリーに薬に関して自分の中で答えが見つからず悶々としていた課題があった中、今日のお話を聞けて、自分の中の答えを見つけることが出来たと同時にとても前向きになれました。
薬に代わるお手当の方法も色々教えて頂き、とても参考になりました。知識が増えるだけで、家族にしてあげられることがこんなにもあるのだと、自信にもなりました。
必要な知識に加え、実践している具体的な方法を、なおこちゃんの目線でお話してもらうことで、今までハードルが高いように思えていた事も、やってみようと思えることが沢山ありました。
帰ってから、早速息子に熱が出る仕組みや、身体の戦士たちが頑張っている話をしたところ、とても興味を持って沢山質問をしてくれました。戦士たちが頑張れるように、普段の免疫を高める方法について一緒に考えるいい機会となりました。
自信を持って、地に足をついて子育てをしていきたい、そんな思いがある中、その為にとても必要なことを教えて頂き、とても感謝しています。ありがとうございました。
(S.Nさま)

菜穂子ちゃんの今までのお勉強されてきた事を、惜しみなくシェアして貰い、本当に充実したお話会でした!
自然派のお手当を、講義や独学で学ぶ中、沢山の情報も溢れていて、どう活用していくか、知識不足と自分の軸もあやふやで、まだまだ迷うところが多かったのですが、菜穂子ちゃんがわかりやすくまとめてお話してくれて、理解し易かったです。
自分の中での疑問や、モヤモヤしていた事もスッキリできました。
私も自然派のお手当を学ぶ中で、それをまず優先にしたいと思っていたけれど、いざという時の病院との関わり方は、不安もあったけれど、菜穂子ちゃんと同じ考えだったので、心強く思いました。
誰でも取り組み易く、理解し易く教えてくれて、有難いと共に、菜穂子ちゃんの努力をヒシヒシと感じました。
また、2カ月のベビー連れで、まだお出かけやクラスに参加する事に躊躇する中、是非、菜穂子ちゃんのお話を聞きたいと思い、勇気を出して、参加させて貰い、皆さんが温かく受け入れて下さって、学ぶことができたのもとても有り難かったです。改めて、マザーズアースは学ぶ場と共に、育児で引きこもりがちになったり、一人で悩んで鬱々してしまうママへのセラピーにもなる場だなとも感じました♡本当にありがとうございました!
(Y.Uさま)

過去のMothers' Earth Communityほぼ全ての講義を受講してきた菜穂子さんが学んできたことの集大成を、2児の母として等身大の言葉で語られました。

「体の仕組みや病気になった時の対処法を知っているだけで、いざという時に慌てずにすみ、咳や鼻水、熱などの症状すらも愛おしく思える」と笑顔で話す菜穂子さん。

家族のことを想い、熱心に耳を傾ける参加者の皆さんと共に、愛情オーラで包まれたとても温かな時間となりました。

正解のない子育ての中、孤独を感じたり、家族の看病で不安を感じたことは、きっと誰しもあると思います。

そんな時、同じ志を持つ仲間で集まり、知識や想いを共有し合えるMothers' Earth Communityの意義も再認識した素晴らしい機会となりました。


Writer: Nana Madarame