(Report) Vol.83 子どもを幸せにするママの《自分育て》

2019年3月5日、コミュニティ代表 安田菜穂子の母であり、保育士からアロマセラピストになった谷淳子さんによる「子どもを幸せにするママの《自分育て》」が開催されました。

子育てをするなかで、『子どもを褒めたり、ポジティブな言葉かけが大切である』ことは一般的によく知られています。

では、なぜそうすることが良いか?

これについてはあまり話題にならないのではないでしょうか。


今回の講義では、「ほめる」ことが脳に与える影響の話を入り口に、自分を褒めることで、みるみる人生をよい循環に引き込む方法について、実践練習を交えて教えていただきました。

子どものことは意識して褒めるように心がけてはいるけれど、自分自身のことを振り返ってみると、毎日褒めてくれる人なんていない!!

どんな言葉を使うとどんな脳になっていくのか、また、遺伝子に起きる変化についてなど、いろいろな視点から、「自分をほめる」メリットをお聞きし、逆に、後ろ向きな言葉を使うと起こるこわ~い変化のお話しも…

こんなお話をお聞きしました…

「自分をほめる」というテーマについて、こんなことを学びました!


○「ほめる」ことでおこる、いいことサイクル

○後ろ向きな言葉を使うことでおこるマイナスサイクル

○自分を褒めて尊重することで脳におこる変化

○親が自分を尊重することで起こる子どもの変化

○日本の謙遜文化 一歩間違えたら悪口です!?

○まずは真似からはじめましょう!「ほめ言葉」リスト

○かならず褒めるところがみつかります!「自分ほめ」のポイント


淳子さんが何度も強調して伝えてくださったのは、自分の脳をどのような脳にするかの絶対的な権限は自分にあるということ。

つまり、自分が使う言葉が、想いや考え方を変える力があるということでした。

子どもの前に、まずは親自身が自分を尊重し、自分の命を大事にすることが大切というお話しに、改めてハッと気づかされた様子の参加者も多かったです。

そんな中、今回の講義で一番盛り上がったのは、やはり、「自分ほめ」の実践練習の時間でした。


“今日のわたしのほめ日記”として、その日の自分について3個以上褒めることを書き出し、みんなの前で発表するというワークでした。

それまでの座学では、ふむふむと納得していた一同、いざ自分を褒めてみよう!ということになると、「3つも褒められない~」といきなりメモする手が止まってしまう人も・・・。

家事や育児、毎日当たり前にしているルーチンができたことだってすごいし、空がきれいと感じられた自分の感性だって素晴らしいんだよ、という穏やかな淳子さんのガイドを参考にしつつ書き出した「ほめ言葉」。

お互いの発表を聞きながら、「ほんとにスゴイ~!」とか「照れちゃダメ!」と突っ込みが入ったりと大盛り上がり。

「こういう言い回しでもっとほめられるね」とお互いの学びを実践へとつなげる大きな一歩になりました。


最後に、アロマセラピストである淳子さんのガイドで、二人一組になってハンドマッサージの実習をして今日の講義が終了となりました。

参加者より嬉しい感想をいただきました!

物腰が柔らかく、優しい雰囲気に包まれた講義でとても穏やかな気持ちになりました。
自分や家族のことを謙遜したり、なかなか自分のことを褒める習慣がなかったりしていたけれど、淳子さんのお話しはすぐにできることがたくさん詰まっていたので、早速実践してみています。
子どもに今日はこの足でたくさん歩いて走って本当によく頑張ってすごい!!というだけでニコニコと嬉しそうにとても満たされた表情をしていました。
また人から褒めてもらった時はありがとうと素直に言ってみたり、こういうことの積み重ねで自分や家族の心の満たされ方が変わってくるんだなと実感しました。
学んだことを実践していくことで、これからどんな変化がでてくるのかとても楽しみです♡
(M.K.さま)
「自分をほめることが大事」、「自分の命を大切に」というのは、ある時から意識するようにしてはいたんですが、ただ考えるだけと、手を動かして書き出すことがこんなに違うなんて思いませんでした!
淳子さんは「誰に見せるわけでもない」とおっしゃっておられたんですが、講義の中で参加者と「自分ほめ」を共有していくにつれ、全員の表情が柔らかくなり、場が温かくなり、気持ちが満たされているのを感じ、これはすごい!と感激しました。
夜、帰宅した主人(たまに愚痴っぽいのが気になっていて、何かしてあげられないかな~と常々おもっていたんです!笑)に、講義で教わったことをはなして、家でもまずはたまにでいいからやってみようということになりました。
平日はなかなかゆっくり話をする時間もないので、ひとつのメモ帳に、それぞれの自分ほめを記入してテーブルに置いておくことにしようということになりました。
まだ慣れなくてぎこちない「自分ほめ」ですが、たまにこのメモ帳を見返して、「私たちすごい!最強の夫婦!」と言いあうのを想像すると楽しくなります。
淳子さんと、母娘で参加してくださった方がいたことで、母世代と娘世代が対話できたこともとてもよかったなと思い返しています。
あたたかな語り口で淳子さんが発信してくださったことで、参加者個人個人が抱えていた小さな後悔とか違和感を、未来に向かってプラスのものに変えていけるという希望になったと感じました。
(F.M.さま)
お話で一番印象に残っているのでは「子育ては自分の人生全てではない」という言葉です。
目の前で愛する子どもが発するさまざまなニーズに応えているうちに、どこか自分のことは後回しになりがちな母といういきもの。
仕事に置き換えたらニーズの多い難しい顧客を満足させてすごいことのはずなのに何故か目に見えて得られない評価(笑)
それをきちんと目に見える形にして、自分自身の成果とする「ほめ日記」。
すごい仕組みだなぁと、感じました!!
(K.F.さま)
最高の智恵を頂いた気がします。
早速 実行させて頂いて居ます。
それから褒め日記について、家族の事で悩み苦しんで居る友達に早速伝え、彼女の素晴らしい点を具体的に5個書いて送りました。
(K.O.さま)

【ポジティブな言葉】【自分をほめる】ことがなぜ大事なのか、色々な視点から深く落とし込んだうえで、実践練習まで行った今回の講義。

実際に【自分をほめる】ということが思っているより難しいことを体感しつつ、お互いの前で自分を褒め、相手も褒め、気づくとどの顔も大きな笑顔に!

自然にこんなに楽しい気分になってしまう【自分ほめ】の効果を実感し、講義の後の実践に向けて大きなモチベーションとなりました。


「これからほめ日記を続けていったら本当にスゴイ変化が起こりそう!」そんな予感を共有しあう、素晴らしい講義となりました。

淳子さん、ありがとうございました!!


Writer: Fumiyo Mitsunobu