2019年3月25日、世界中の『幸せなお産』の経験者とこれから出産する方を繋ぐ、おしゃべりCafeが開催されました。
「お産のイメージ」と言われると、あなたはどのようなことを想像しますか?
陣痛が長くて痛くてつらい、鼻からスイカが出てくる苦しみ…などマイナスなものでしょうか。はたまた、待ちに待った我が子に会える喜びに満ち溢れたもの?
そのイメージは人によって様々だと思います。
今回は、そんなお産を「最高に幸せで気持ちがいいもの」と口を揃えて言う、Mothers' Earth Community主催者の安田菜穂子さんと、いつも子育て講座で講師をして下さる川口由佳子さんのお二人をファシリテーターに迎え、十人十色の『幸せなお産』経験について語り合いました。
参加者にとって、これまで聞く機会がなかった数々の幸せなお産体験。温かな雰囲気に包まれながら、たくさんの気づきを得た時間となりました。
こんなお話をお聞きしました…
はじめに、参加者が持つお産のイメージをシェアしてから、主催者の菜穂子さんが世界中から集めた『幸せなお産体験の声』を、参加者で朗読しました。
その体験談をベースに、菜穂子さんと由佳子さんが自身の経験を語り、参加者の思いや質問を巻き込みながら進行していきました。
・38時間陣痛に苦しんだのに産んだ瞬間すぐにまた産みたい!と感じた出産
・イメトレの成果?陣痛と気付かず、家でリラックスして過ごし病院について1時間で出産
・出産はまるで遊園地のアトラクション?ドキドキハラハラ、あ~楽しかった!
・まるで豪華客船でのリフレッシュ旅行?リゾート気分を感じた帝王切開
・産院によってここまで違う?陣痛の過ごし方と分娩体位
・知っていますか?誕生学から学び体感した、出産の時に身体で起こっているホルモンの仕組み
・いざ!というとき固まってしまう夫を動かす、夫マニュアル作成のすすめ
・思い描いた通りにいく?バースプランの作り方
・「産む」のではなく「産まれてくるのをサポートする」という考え
寄せられた体験談は、とても丁寧で、その時の状況や雰囲気までが伝わってくる、大変温かで優しく神秘に満ちたものでした。
朗読する方や聞いている方の目には、思わず涙が浮かんでいました。
中でも、非常に印象的だったのは、
「流早産、死産、帝王切開、無痛分娩、思い通りにいかなかった…色々なことを含め、全ての女性にとって、出産は大切な体験であってほしい」という声でした。
捉え方次第で、それぞれの特別な体験は大切なものにできる。
体験談が様々なことを教えてくれ、エールを送ってもらった時間になりました。
参加者より嬉しい感想をいただきました!
約2ヶ月後にはじめての出産を控え、だんだんと不安が押し寄せる中、今回のお産のお話会に参加しました。
参加者の皆さんや菜穂子さん・由佳子さん、世界中から集めたリアルな体験談を聞けて、とても参考になりました!
「へぇ〜、そんなお産方法があるんだ!」
「なるほど、旦那さんにあらかじめやって欲しいことを伝えておこう」
など行動に移せるお話ばかりでした。
まだバースプランを具体的に考えられていませんでしたが、自分のからだと赤ちゃんと向き合い、理想の出産をイメージするきっかけになりました!
赤ちゃんが生まれてきやすい環境作りを考えて、行動することで、少しづつですが着実に母としての自覚が芽生えてきたように感じます。
残りの約2ヶ月間は、自分をゆるめるリラックス法を模索し、実践してみようと思います♡
今回お聞きしたそれぞれの体験談を通じて、お産は十人十色で、どんなお産だったとしてもポジティブな気持ちを持つことで、幸せを感じとることはできるんだろうなぁと思いました。
子どもが大きくなった時に「あなたが生まれてくるとき、こんなに幸せなお産だったんだよ」と伝えたいです。
お産という自然の営みながら、奇跡的なその瞬間を大事に過ごして、今後の子育ての糧にしていきたいです。
今回のお話会で、今まであったお産に対する漠然とした「不安」が、我が子に会える「楽しみ」へと変わりました!
(M.Y.さま)
まだ慣れない土地で初めてのマタニティライフがスタートし、とにかく不安を減らすためにより多く情報量を!とネットの知識に頼る毎日を過ごしておりました。
そしてその知識が増える事で、逆に出産の痛みなどマイナスな内容ばかりが目についてしまったり、情報が錯綜し過ぎていて何が本当なのか分からなくなったりと更なる不安へと陥ってしまうばかりでした。
そんな中でこちらのコミュニティを知り、そして今回のテーマは「幸せなお産体験」と、今の私が必要とするプラスなお話をたくさん聞かせていただきました。
何人もの方の幸せなお産体験が聞けた事で、会の後半ではポジティブな気持ちになり、今では不安よりも早く会いたいなーという気持ちがより一層強くなっています!
その為には、まず今まで漠然と出産日を迎えようとしていたものから、今の自分にとって一番心地よい選択をしたバースデイプランを立ててみることから実践してみます。
そして今から理想のお産に向けてイメージを膨らませて、我が子を迎えたいと思います!
産むんだと決して意気込み過ぎず、赤ちゃんの出たいを自然にサポートするんだというイメージを持ち、リラックスした気持ちでこれからの日々を過ごせたらと思います。
(A.W.さま)
長男を出産したのが約3年前。微弱陣痛で分娩に36時間かかり、最終的に吸引分娩→出血多量→失神と難産だったなあ…と思っていました。現在、妊娠6ヶ月で次こそは、幸せにお産をしたと語る皆さんに聞いているようにツルンと産みたい!と意気込んでの参加でした。
しかし参加して皆さんのお産体験を聞いていると、その方によってさまざまなお産を経験されていて、私の思い描く「ツルンと産まれる」お産ではなくても「とても幸せだった」とそれぞれのお産体験を幸せと捉えている方が多いことに驚きました。
温かい皆さんの体験を聞いているうちに、次のお産へ向けての心構え…と言うよりも長男のときのお産をじんわりと振り返り、
・仕事マンの夫が丸2日も仕事を休んでヘトヘトになるまで腰を押し続けてくれたこと
・いざ出る!という瞬間以外は、四つん這いやらバランスボールやら好き勝手にやらせてもらえたこと・助産師さんがアロママッサージをしてくれて夜通し励ましてくれたこと、などなど。
そんなことを思い出して「何だ、私のお産もすごく幸せだったんじゃないか」と涙が溢れて来ました。
今回一番感じたのは、視点を変えればどんなお産でも幸せだと感じられるということ。流産や帝王切開、無痛分娩などさまざまなお産について大変プライベートな体験を惜しみなくシェアして下さった皆さんに心から感謝致します。
(K.F.さま)
幸せなお産のために、今どういうことができそうなのか、前向きに考えたり、質問し合う参加者たち。
『幸せなお産』の話をたっぷり聞いた参加者は、当初、お産に対してイメージしていた恐れや緊張というものが取り払われ、清々しい顔つきになっているように感じました。
そして、出産前にこういった話を聞くことが出来る機会というのは、非常に貴重で、より多くの方に体験してもらいたいと思える会でした。
Writer: Kaoru Yonekura
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