2019年11月23日、川口由佳子さんによる「親子を悩ますきょうだい喧嘩の対処法」が開催されました!
今回の講義は、Mothers' Earth Community初の試みとなる【リアル×Zoom同時開催】を企画しました。
シンガポール会場の8名に加え、パソコン画面の向こうには日本・オーストラリアからの参加者もいて、総勢18名の悩めるお父さんお母さんのアツイ期待とともに講義が始まりました。
「子どもたちが喧嘩をしている場面を目撃して、親である”あなた”はどんな気持ちですか?」
今回の導入は、この質問から。
「家事の手をとめられてイライラ・・・」
「かわいい二人がいがみ合う姿がつらい・・・」
「どこで覚えてきたのか分からないひどい言葉を使うのをやめさせたい・・・」
どれも切実な回答ですが、当の子どもたちはどれだけ困っているでしょうか?と視点を変えて展開していく由佳子さん。
その喧嘩の本当の理由。そして、喧嘩を目の前にした親としての役割とは?
これまできょうだい喧嘩を「困ったこと」として捉えて悩んでいた私たちにとって視点ががらりと変わり、目からうろこが落ちる瞬間でした。
きょうだい喧嘩をサポートする親としてどのような心構えが必要か、より効果的な声掛けをできるようになるための言い換え練習も行い、一同多くの気づきを得た時間となりました。
こんなお話をお聞きしました…
・なぜ、子どもは喧嘩をするのか?驚くべき本当の理由
・喧嘩は止めるべき?正しい方の言い分を聞いてあげるべき?
・喧嘩が起きた時の親の役割とは?
・喧嘩を目撃した時、とっさにかけてしまうフレーズ集-言われた子供はどんな気持ち?
・きょうだい喧嘩をサポートする親の心構え3か条
・喧嘩時の「とっさの一言」改善エクササイズステップ1!「○○しないで!」をいいかえてみよう!
・「とっさの一言」改善エクササイズステップ2!子どもが自分で解決策を考えるためのサポートとは?
そのなかで、特に参加者の悩みが深く盛り上がった話題は、やはり実際に喧嘩が勃発した時どのように声掛けをしたらいいのか?というケーススタディーでした。
そもそも喧嘩は仲裁しなければいけないと思っていたり、どちらかの言い分のうち正しい方を認めてあげなければいけないと思っていた参加者一同。
これに対して由佳子さんは、誰が悪いのかやどっちが先に手を出したかなどを明らかにする必要がないことや順番だから次は○○ね!と決めつけないことの大切さを強調しました。
必要なのは、起こったことを事実として理解するためのサポート、そして子どもがとった言動をどう改善できるか親子で考えること。
そのために具体的にどのように声をかけたらよいか、参加者全員でシェアしあって考える時間がとられましたが、回答を考え出すのに一同大苦戦!
いかに自分が一方的な視点できょうだい喧嘩に介入してしまっていたか反省をする親が続出し、「〇〇な場合は?」「うちは〇〇なことが多いのですが・・・」と学んだばかりのポイントをいかに実践に移すか、いつにも増して活発なやり取りとなりました。
参加者より嬉しい感想をいただきました!
今回の授業で、やらないほうがいい声掛けを教えてもらって自信がつきました。
今までどういう声かけをしたらいいのかわからなかったので本当に為になりました。
早速、良いと思ってしていたNGな声掛け、今日から積極的にする声掛けを整理して、自信を持って取り組むことができそうです。
子供と一緒に考えることが、普段の会話の中でもできていなかったので、毎回意識していきたいと思います。
(A.Tさま)
「子どもの行動を客観的に観察し、状況を述べる」
どうしても感情が邪魔をしたり、周囲の目を気にして自分の体裁を保つため、親バイアスのかかった言葉を子どもに投げかけていたなー、と気付かされました。
事実を伝えるだけで、子どもは「ハッと」気付き、その場のベストを探り実践すると言うことを、我が子をみて実感しました。
1.妹が自分でやりたいことにトライして上手くいかなくて泣く
2.兄が妹のやりたいことを手伝う
3.そこに親が駆けつけると、まるで兄が妹をいじめたように映る
4.兄を怒る
このようなことがしばしば起きているなーと気付かされました。この3で、親が事実を確認すると、1と2の話を兄から聴くことができ、兄を褒めることができる。
この差はとても大きいです。
すぐに、自分の意見を言ってしまう癖、直していきます!
言うは易し、行うは難し。
引き続き、兄妹のやりとりの観察を続けていきます。
(A.Yさま)
きょうだい喧嘩をテーマにした今回の講義には、シンガポール会場とZoomを利用したオンライン双方で多くの受講希望が寄せられました。
また、好評につき録画受講も複数お受けしました。
それぞれのご家庭で「きょうだい喧嘩」が深い悩みのタネになっていることが如実に現れたかたちですが、由佳子さんはきょうだい喧嘩を見守る私たち親の視点が変われば、その深い悩みを確実に減らせることを教えてくださいました。
子どもたち自身が学び、周囲とつながっていけるようになるために、具体的にはどのような声掛けが必要か?
由佳子さんが提示してくださるヒントはどれもただのハウツーではなく、子どもたちを見守る親の目線をがらりと変えてくれるそんな力強いものでした。
同じように悩む仲間たちとともに学びを深める2時間を経て、受講した誰もが希望を感じる講義となりました。
Writer: Fumiyo Mitsunobu
《由佳子さんのブログ》
今回の講師、川口由佳子さんのブログをご紹介します♡
由佳子さんの教育に目覚めた原点や子育てのヒントが詰まっています!
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