2019年12月5日、Mothers' Earth Community代表の安田菜穂子さんによる「自然派ママのためのスーパーマーケット実習」が開催されました。
菜穂子さんは当コミュ二ティを立ち上げてから約3年半、食について学び続け、今の自分軸を作ってきました。
「みなさんにとって、食にこだわる理由は何ですか?」
講義冒頭、菜穂子さんから参加者へこんな質問が投げかけられました。
菜穂子さんの答えは『何でも食べられる身体を作るため』というもの。
食べることを心から幸せな時間に感じたい。
そして、身体に良い・悪いという知識だけが先行してがんじがらめに制限をするのは、菜穂子さんの目指す姿ではありません。
情報に振り回されることなく、最も心地よいと感じる自分の軸をどうやって作っていくのか?
買い物が楽しくなり、料理が楽しくなり、食べることを楽しむにはどのようなことが大切か?
前半は座学、後半は実際にスーパーマーケットで商品を見て回りながら、説明していただきました。
菜穂子さんが学び実践していることや食への想いを、時間の許す限りお話ししていただきました。
食の原点を思い出させてくれる、そして家族や未来を想い実践していくことが楽しみになる時間になりました。
こんなお話をお聞きしました…
今回のテーマ「安心安全な賢いお買い物」についてこんなことを学びました!
・効率の良いエネルギーの生産方法、体に負担となるものを減らしていく方法
・食材選びの感覚の磨き方
・オーガニックを選ぶべき食材、選ばなくてもよい食材(基準や理由)
・食材を調理する際に気をつけること
・投資すべき食材の優先順位
・生産者の想いや育った環境を知る必要性とその方法
・野菜、肉、魚、卵、油、乳製品、調味料、お米など食材の選び方
・シンガポールでおすすめのローカル野菜と調理方法
・食材の100日ルール
例えば、卵を選ぶ基準。
『放し飼いで自由に動き回って育った鶏』と『狭い飼育小屋の中で育った鶏』どちらの鶏の卵を食べたいと思いますか?
そして、卵の大きさについて、Lサイズの卵やSサイズの卵はどのような違いがあるでしょうか?
よい餌・よい環境で育った鶏の卵はなぜよいのか?そしてなぜ高いのか?
それらを知っているか知らないかでは、買い物をする際の見るポイントや選択肢が大きく変わってきます。
菜穂子さんにとって、お買い物は次世代に残したい生産者の在り方への投票。
身体を作る食、そして良いものに投資していくということは本当に意義のあることであり、食べるものによって身体は正直に反応します。
全てをオーガニックにする必要はなく、ポイントさえ知っていれば、買い物の選択肢も広がり、実はお財布にも優しいという気付きが得られました。
参加者より嬉しい感想をいただきました!
初めて参加させていただきましたが、期待以上の内容で、思い切って参加させていただいて本当によかったと思います。
菜穂子さんはじめ皆さんの包み込むような柔らかな雰囲気に、心も溶けてうっとりしてしまいました。
優しい輝きをたたえた女性は素敵ですね。菜穂子さんにお会いできて本当に嬉しく思いました。
内容ですが、まず、目指しているゴールを示して下さったのはとてもよかったです。
幸せになるためのツールであること、新たな選択肢を増やして、心地良く感じられる自分軸を作るため、など、食でよくありがちな強制力を持った言い方とは異なり、心が軽くなるのを覚えました。
鶏のもみじの話やなんでも美味しく食べる話は、ちょっと意外で興味深かったです。
健康というと、世の中どちらかというと菜食主義に走りがちなのですが、そうではなかった。
豆腐や雑穀の話も目から鱗でした。食材にかける優先順位も具体的でよかったですし、具体的な食材の商品も知ることができて、日々の生活に活かせそうです。とても楽しかったです。
心から感謝の気持ちでいっぱいです。また機会がありましたら、よろしくお願いします。
(M.M.さま)
自分軸をしっかり持ち、そこに必要な情報を取り込んだり組みかえたりしながら、自分らしくしあわせに生きるためのお買い物の方法を優しく教えてくださいました。
なんでも食べられるカラダを作る、毒でも!
は、わたしには新しい食への向き合い方で昨日から何度も考えていました。
また食とはなんですか?という菜穂子さんの問いかけも、今までしっかり考えてこなかったことに気づくことができました。
子どもが「美味しいね」と言って食べる様子を見るのが、わたしにとって今の「食」であるのに、安全性を追求するあまりそれを忘れがちだったことも思いおこすことができました。
要らないもの処理に使うエネルギーのこと、乳製品の選び方、などなど沢山の貴重なお話に感謝感謝です。
(S.H.さま)
座学の時に講師であるなおこさんが仰ってくださった「今までのチョイスを否定するのではなくこれからの買い物における選択肢を増やすという意識で」という一言で講義中も「あ、これ駄目だったんだ」「これも買っちゃってた…」と落ち込むことなく、これから可能な範囲でベストな選択をすればいいんだとポジティブに捉えることが出来ました。その点とても感謝しています。
取り入れるべき優先順位も教えてもらえたので我が家のスタイルに合わせながら油や調味料は少しずつ入れ替えたり、日々口にする食品を切り替えたり、取り入れていきたいと思います。
(A.U.さま)
シンガポールのみならず、どこの国で生活する場合も食に関する考え方の軸となるものは変わりません。
今回の実習は、どこで暮らすとしても毎日のお買い物に自信が持て、食事作りや食べることをもっと楽しく幸せに感じることができる、そんな気持ちにさせてくれました。
家族だけに留まらず、未来のことを考えて買い物をする菜穂子さんの想いに触れ、参加者の買い物や食に対する考えの幅が広がりました。
そして参加者の気持ちを楽にしたのは、菜穂子さんは家で気をつけている分、外食などの際はどんなものを食べても「とことん幸せを感じて食べる」ことを意識しているというお話。
家でも外でも全てをストイックに制限するのではなく、本来の楽しく幸せな食事を取り入れるためにしている菜穂子さんの食生活が垣間見れ、食を楽しむことが一番だと一同再確認できました。
食について学ぶことはツールに過ぎず、学んだことを自分で調べ選択していく。
そして目指すのは自分の幸せ軸を作ること、未来の子どもたちに綺麗な地球を残していくこと。
そのために学んでいるとおっしゃる菜穂子さん。
参加者それぞれが心地よく幸せに感じられる軸を作るきっかけ、そしてそのヒントが詰まった学びの時間となりました。
Writer:鎌倉 麻里
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