2020年1月17日、大阪を拠点に活動されている〝MOCCO FRIEND”もっこデザイナー鹿島久世さんによる「昔ながらのおんぶ紐''もっこ''の魅力に迫るお話体験会」が開催されました。
「シンガポールのお母さんにも、もっこの魅力を伝えたい!」という思いで、今回マザーズアースコミュニティのためにシンガポールまでお越しくださいました。
ところで、“昔ながらのおんぶ紐”と聞くと、どんなイメージを持ちますか?
太い紐が上半身でバッテンになって胸が強調される…何だか昭和のイメージで古臭い?
講義の冒頭で久世さんが手にもって見せてくださったもっこは、そんなイメージを払拭する心がウキウキするような鮮やかな色使いでした。
古くから受け継がれてきたもっこのデザインに込められた思いや、伝承されてきた日本の「包む」文化など興味深いエピソードを語ってくださった久世さん。
もっこが単なる育児ツールには収まらないものだと感じました。
こんなお話をお聞きしました…
久世さんから、こんなことを学びました!
●もっこは日本の包む文化の創造物、所作にも文化は受け継がれる
●もっこの特徴である高い位置でのおんぶは認知能力の発達につながる
●自然な動きを阻害しないので体幹育ちに役立つ
●点でつる西洋型抱っこ紐、面で支えるもっこの大きな違い
●お母さんと視線が一緒!顔が近く親子のコミュニケーションが濃密に
●もっこは多機能でお出かけの荷物が少なく快適
●愛情を込めて受け継がれてきたお母さん・お父さん達の想い
●お母さんのテンションがアガる!もっこはアート
●常夏シンガポールでおすすめの、わたなしもっこ
●おんぶって難しそう…初心者でも簡単にできる方法
久世さんのお話を聞いていると、伝統を大切にしてもっこをデザインされているのを感じます。
またそれと同時に、もっこを通して新たに出会う方々から得るインスピレーションを、アートセンスがある久世さんのフィルターを通して、日々進化しているように思いました。
お話の後のもっこ体験会では、初めて体験する高い位置でのおんぶで、おぶってすぐに次々とスヤスヤ眠りにつく赤ちゃんが続出し参加者一同驚き!
また、もっこをすでに持っている参加者も、高い位置での抱っこの方法などゆっくり教えていただくことができました。
肌触りのいい天然素材で作られたもっこで、我が子との密着を思う存分体感し、参加者の皆さんは自然と笑顔になっていました!
参加者より嬉しい感想をいただきました!
もっこという昔から使われているおんぶ紐がどれほど凄いものなのか、とても驚きました!
歴史的な背景、子どもの体の発達をどうサポートするかを知ることができ、日本の伝統的な子育ての方法がとても理にかなった素晴らしいものであると感じ、嬉しくなりました。
まだまだ子どもの姿勢や発達については勉強中で、姿勢からくる呼吸や歯並びなど、もう少し学びを深めたいと思っています。
(N.Y.さま)
私たちの周りには、便利な育児グッズが溢れていますが、選ぶ基準は時に「みんなが使っているから」という理由であるかもしれません。
久世さんは、「知らなかったものを知ってもらって、選択肢を増やしてもらいたい」と言います。
実際、久世さんご自身も、お子様をもっこで育てた経験があります。
おばさま手作りのおさがりを親友から譲り受け、毎日のようにぐずって抱っこをねだる息子さんをもっこでおんぶして家事をしたところ、心地よい振動でスヤスヤ眠りいつのまにか息子さんがもっこが大好きになったそう。
自分の育児をこんなに助けてくれたもっこを、たくさんのお母さんと赤ちゃんへ届けたいという思いでシンガポールにもお越しくださいました。
常夏のシンガポールに暮らしながらも、江戸時代近くから受け継がれてきた日本の文化であるもっこを日本人として活用していきたいと思いました。
理屈だけではなく実際に体験することの大切さも感じました。
母である自分と我が子が使ってみて気持ちがいいかどうか!これが一番大事ですね♡
また、いつかシンガポールで久世さんにお話しいただける日を楽しみにしています!
Writer:Kaoru Yonekura
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