(Report)Vol.128「4周年記念・特別企画 世界お母さんサミット」

2020年7月2日、昨年に引き続きマザーズアースコミュニティ設立記念・特別企画「世界お母さんサミット〜家庭の太陽であるお母さんが心から幸せに生きる意味について語ろう〜」がオンライン開催されました。

2016年6月3日のマザーズアースコミュニティ設立から4年という節目を迎えた今年は、コロナウイルスの影響でこれまでの生活では当たり前だったことが当たり前ではなくなりました。

先の見えない日々を過ごす中で、今だからこそ全ての土台となる「家庭」に光を灯すことができる女神であり太陽である「お母さん」の存在について、改めて見直す機会となりました。


「母として〇〇しなければいけないという価値観に縛られているのだとしたら、私たちが普段見ている世界の視点を少しだけ高くして自分の存在を捉え、この場で共有し循環させたい」。

コミュニティ代表・安田菜穂子さんによるそんな投げかけを受けとったサポーター4名がそれぞれの「お母さんのイメージ」について語っていくことから始まりました。

オンラインだからこそ場所の制限を超えて世界中のお母さんたちとつながり、想いを交わすことができました。


女性である私、妻である私、母である私、社会人である私、日本人である私、地球人である私。

様々な角度から自分の役割を再認識し共有しあいました。


こんなお話をしました・・・

・お母さんになってよかったことや幸せを感じること

・死ぬまでにこの世で我が子に伝えたいこと

・母である私はどんな存在であり、どんな影響を持っているか

15名の参加者が4つのグループに分かれて自分の想いや忘れかけていた記憶のかけらを紡いでいく中で、気がつけば多くの参加者が涙をこぼしていました。

美しい波紋が広がっていくようにお互いのエネルギーが感じられた時間でした。

問いかけのひとつ「お母さんになってよかったこと、幸せを感じること」に対して、以下のように語った参加者たち。


・自分自身の弱さに向き合うことができる居場所

・不動のアイドルかのように子供達が自分に無償の愛を注いでくれる幸せ

・本当に大切なものは手で抱えられないほどそう多くはないことに気がついた

・子供がいるからこそ好きなことに蓋をせず挑戦してみようと思えた

普段何気なく感じていることを改めて言語化することで、家族への愛はもちろん自分に命を捧げてくれた母親への想いも浮き上がってきました。

「自分が抱えてきた違和感を手放す時が来た」

「我が子を愛するが故の自己犠牲や、ふとしたきっかけで顔を出す自責の気持ちを超える時が来た」

そんな風に自分の心との対話が深まっていく様子がありました。

参加者より嬉しい感想をいただきました!

「母親像とは?子供に死ぬまでに伝えたいこととは?」こういったテーマを考えることや友人と話すことはないので、改めて言葉にしたことで整理ができ、本当に大切にしたいことはとてもシンプルだと気づきました。
子育てでイライラしてしまう日々の中でも、立ち返るポイントを得たような感覚です。
それぞれ素晴らしいご経験されてるみなさんお一人お一人の一言一言が、重みがあり優しく心に響く時間でした。
(N.Mさん)
みなさんの言葉の一つ一つが、本当に愛に溢れていて、シェアしてくださった全ての想いが、とても心に響きました。
お母さんも、お父さんも、子どもも、家族みんなが、家族のことも自分のことも大好きで、自分の本音をしっかり話せて、家族が心地よく暮らせる状態を、どんどんアップデートしていけるような、そんな素敵なチームであれたら良いなぁと思いました。
『私が本当に大切にしたいものって、なんだろう?』と、ゆっくり考える時間、それをシェアしあえる時間。
それはとても素晴らしく、豊かで、あたたかい時間で、そんなマザーズアースコミュニティをつくってくださっていることも、ご縁があって出会えたことも、とても嬉しくて、心から感謝の気持ちでいっぱいです。

(R.Tさん)

参加者のみなさんが本当に愛に溢れていて、同じ時間を共有できたこと、心から嬉しく思っています。全ての人のどんな行動にもきっと愛はあって、そこに気付けるかどうかが大切だと感じました。お母さんから受け取ったものが、求めているものと違ったとしても愛で溢れていたはず。
これからの時代を担う子どもたちに、何を残したいのか、今わたしにできることに毎日向き合って、もっともっと幸せな未来をイメージして過ごしたいです。とてもたくさんの気づきを頂けました。ありがとうございました。
(K.Aさん)

一見難しそうなテーマに真剣に向き合うことで、これからの「お母さん像」が参加者それぞれから生まれていきました。


「ムードメーカーであるお母さんが1人で100点を目指さなくても、家族というチームで100点を目指していけばいい」

「家族の一番の味方であり応援者である私が私らしくあること、世界という最高の遊び場で自分が満たされていることこそが全ての土台である」

「家族という最小単位を司る母である自分の選択によって、子供達に残せる未来は変わってくる」


コミュニティ立ち上げ当初から菜穂子さんが掲げてきた想いが、画面上にいた参加者の皆さまにしっかりと浸透し、これまでの活動の意味を全身で感じとるような尊い時間に、名残惜しい気持ちが残りつつ幕を閉じました。


Writer: 三木ゆう子